「伝わる英語」ではなく、
「対等に話せる英語」へ

公認会計士のHさん。
海外の担当者との交渉、グローバル本社への説明、
日本の状況を英語で伝える場面を、
これまで何度も経験してきました。
そのHさんが、およそ3か月のコーチングを走り切り、
そのまま継続を決めています。

公認会計士 Hさん

英語から少し離れていた時期があった

Hさんは、英語がまったく使えないわけではありません。
むしろ、英語で交渉し、まとめ、成果につなげてきた経験があります。
それでも、しばらく英語から離れる時期がありました。
使わなければ、考えなくなる。
考えなければ、言葉は出てこなくなる。
「休んでいると、やらないから」
だからこそ、いきなり全力で走り出す前に、
もう一度整えておきたいと考えたそうです。

「英語では、強く言わないと同じ土俵に上がれない」

Hさんが繰り返し語ったのは、専門用語や文法の話ではありませんでした。
仕事で英語を使うときに問われるのは、伝え方の強さだといいます。
「日本語だと、皆さんどなたも割とおとなしめだと思うんです。
でも英語で交渉して結果を出そうと思ったら、強く言わないと同じ土俵に上がれない」
相手のバックグラウンドが違えば、日本語のように空気で伝わることはありません。
だから、はっきり言い切る。
自分の言うことを聞いてもらう前提で話す。
それが、仕事で英語を使うということでした。

公認会計士 Hさん

仕事の英語は、「I」から始まらない

もうひとつHさんが挙げたのは、主語の置き方です。
日本語は主語を省けます。「数字を確認しました」で、そのまま通じる。
一方、英語には主語が必要です。だから、省かれていた場所を埋めようとして、
反射的に「I」を置きます。 I checked the figures in accordance with the rule.
けれど、Hさんが仕事で使ってきた英語は、必ずしもそうではありませんでした。
会話では、チームで仕事をするのでWeを使う場合もありますが、
実施された手続や、発見された事項が一番大切でそれを相手に理解してもらう必要があるので、
主語をその事項として、文全体は受身形にすることがあります。
The figures have been reviewed in accrdance with the rule. The issue was raised at the meeting.
日本語では、受身形で文書化するのも話すのも一般的ではないので、難しいと思います。
ただ、日本語だと主語がないなあ、とか余計なことを考えなくてよいので、まだ何とかなりますが、
英語であると、考え込んでしまいます。
動詞の変化形も覚えていないと恥ずかしいことが起こります。
「自分の好きなことや得意なことを話すときは『私は』から始まります。わたしが大事だからです。
でも仕事の話になると、仕事の重要事項が大切になります。」
友達をつくるための英語と、仕事を動かすための英語。
その組み立ては、そもそも別物だとHさんは考えています。

お題に1分で答える「Daily Speech」を、毎日

コース中、Hさんが毎日取り組んだのが Daily Speech です。
与えられたお題に対して、1分で自分の考えをまとめて話す訓練です。
1分話すためには、考えなければならない。
1時間かけて練るわけではないぶん、その場で組み立てる力が問われます。
寝落ちしてしまった日もある。
うまく提出できていなかった日もある。
それでも、およそ3か月にわたって毎日、これを続けました。
「とりあえず、繰り返しよくやったよね、と自分で思いました」
考えて、話して、また考える。
その繰り返しの中で、過去の経験が言葉として埋まっていく感覚があったといいます。
「それくらい追い詰められればなんとかなるのね、またできるのねという感じでした」

公認会計士 Hさん

20分のオンライン学習では、続かなかった

実はHさんは、以前にも英語学習に取り組んだことがあります。
勤務先が用意していた、1回20分ほどのオンライン学習です。
けれど、それは続きませんでした。
理由は、時間の長さではなかったといいます。
自分が話した内容について、文法はどうだったか、話の運びはどうだったか。
そこを見てもらえる仕組みがなかった。
「聞いていただいて、文法がいいとか悪いとか、話し方がどうとか。
そういうのがないと、やっぱりだめなんだろうなと」
反復だけでは足りない。
返ってくるものがあって、はじめて繰り返しが意味を持つ。
それが、コーチングを選んだ理由でした。

英語を話すときは、日本語で考えない

Hさんは、留学経験も海外赴任経験もありません。
日本で日本語で育ち、日本語で勉強してきた人です。
それでも、はっきり覚えている体験があるといいます。
ずいぶん前、勤務先の制度を使って2か月ほど英語で話し続ける環境に身を置いたとき、ふと気づいたそうです。
「あ、私はいま話しているけれど、日本語を話していないな」と。
日本語で考えて、英語に置き換える。
そのやり方では、幅も出ないし、感覚もずれてしまう。
「英語を話すときには、英語でしか考えない」
ここは、AUTHENTECHがいちばん目指している地点でもあります。
多くの学習者は、日本語で考えた内容を英語に変換してから口に出しています。
だから、どうしても反応が一拍遅れる。
言いたいことがあるのに、その場に間に合わない。
増やしたいのは、単語や言い回しの数ではありません。
変えたいのは、思考そのものを英語で動かせるようにすることです。
Hさんが取り戻した感覚は、まさにそこでした。

公認会計士 Hさん

最後にぶつかったのは、英語ではなく「話す中身」だった

約3か月のセッションの締めくくりには、成果を確認するプレゼンテーションがあります。
多くの受講者は、自分が扱っている商品やサービスをどう英語で伝えるかに取り組みます。
けれどHさんには、売るものがありません。
選んだテーマは、サステナビリティ報告でした。
ここでHさんが痛感したのは、英語力の問題ではありませんでした。
海外がいまどう動いているのか。
日本の制度はどこまで進んでいるのか。
それを把握していなければ、英語がうまくても話すことがない。
「英語はちょっと置いておいて、話すべき中身をやらなければいけない」
英語が仕上がっても、中身がなければ交渉にはならない。
そのことが、いちばんはっきり見えた瞬間だったといいます。

「5%」を積み上げていく

一方で、Hさんは伸びを大げさには語りません。
単語は少し増えたかもしれない。
文法は高校のときのまま。
聞き取りは、始める前よりはまし。
「気持ちとしては5%アップくらい」
控えめな数字です。
けれどHさんは、この3か月のあと、継続を決めています。
5%は、一度で終われば5%のままです。
続けば、次の3か月で1割になる。
そのまた先では、さらに積み上がっていきます。
英語力は、一度の3か月で仕上がるものではありません。
続けた人だけが届く場所がある。
Hさんの選択は、その現実的な見立てでもありました。

公認会計士 Hさん

3か月だから走れた

Hさんは、プレッシャーのある環境そのものは、自分に合っていたと話します。
「3年と言われたら厳しいかもしれないけれど、3か月なら」
期間が区切られているからこそ、追い込める。
追い込めるからこそ、続く。
そして走り切ったところで、次の3か月を選べる。
途中でコーチが変わる場面もあり、引き継ぎには工夫の余地があると感じたそうです。
それでも、担当してくれたコーチについては「よく面倒を見てくれた」と振り返ります。
複数人で行うセッションについては、少し物足りなさもあったといいます。
経験や場数が違えば、求めるものも変わってくる。
そのあたりは、人によって受け取り方が分かれるところかもしれません。

「使わないつもりの仕事」でも、備えておく

Hさんは7月から新しい仕事に就いています。
その仕事で英語を使う予定は、いまのところありません。
それでも、こう話します。
「この仕事以外に、どんな仕事がこれから降ってくるかわからない。
なぜそう思うかというと、過去がそうだったから」
日本だけで完結している会社は、もうほとんどない。
だからこそ、必要になったときに動けるかどうかが分かれ道になる。
「なんとかなるでしょう。今までもなんとかしてきたので」
そう言えるだけの手応えを、3か月で取り戻した。
そして、そこで止めずに続けることを選びました。

公認会計士 Hさん

迷っているなら、「何のための英語か」を決めてから

Hさんは、英語のすべてを追いかけようとはしていません。
映画も、歌も、恋愛ドラマも、割り切って手放している。
必要なのは、相手と対等に話し合い、自分の考えを伝え、納得してもらうための英語。
妥協するなら、お互いが分かる形で妥協できる英語。
目的がはっきりしているから、やることも絞れる。
逆に言えば、目的が決まらないまま量をこなしても、方向はずれていきます。
AUTHENTECHは、ただ英語を学ぶためのサービスではありません。
会議、説明、議論、交渉、プレゼンなど、実際の業務シーンに即して、
必要な英語力を整理し、続けられる形で積み上げていく英語コーチングです。
日本語を経由して話す英語から、英語で考えて話す英語へ。
その一歩を、ここから始めてみませんか。

公認会計士 Hさん

Interview 6

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