“勘でここまで来た”人が、
英語をやり直すと決めた

ソフトウェア通信企業で役員を務めるOさん。
アジア圏への赴任と、M&A業務を担うことが決まりました。
赴任期間は、最低でも3年です。

帰国子女で、発音はきれい。
日常会話も、ひととおり成立します。
それでも、いまのままではまずいと考え、学習を始めました。

ソフトウェア通信企業 役員 Oさん

会話が止まった理由は、相手には見えない

Oさんは日常的に、海外のメンバーと1対1で話しています。
想定していた流れの会話なら、問題はありません。

止まるのは、予想しない角度から質問が入ってきたときです。

「ちなみにこれってどう思う、と斜めから質問が入ってくることがあるんです。
自分の考えがまとまったとしても、それをどういう表現で返せばいいのか分からなくなる」

困るのは、その沈黙が相手にどう映るかでした。

「外から見たときに、なんで止まったんだろうと思われてしまう。
話したくないのかな、と思わせるのはよくないなと思っています」

いまは「ちょっと考えているね」と口に出して、間をつないでいるそうです。
けれど、本当はそれを言わずに返したい。

「そう言わずに済むくらい、さっと返せるようになりたいと思っています」

ソフトウェア通信企業 役員 Oさん

Yes / No は言える。でも、幼く見えたくない

課題は語彙の量ではなく、質でした。

「イエスかノーかぐらいは言えると思うんです。
でも、もう少し表現を豊かにしたいという感覚があります」

そしてもうひとつ、Oさんがはっきり口にしたのがこれです。

「あまり幼く見えないようにしたい、というのもあります」

普通、ビジネスではこういう言い方はしない。
そうしたベーシックな感覚を、まず身につけたいといいます。

「もっと高度なことにも取り組みたいですが、
まずはそこまで到達しないといけないと思っています」

リスニングについては、これまで課題と感じていなかったそうです。
分からなければ、分からないと言えるタイプだった。
それでも、一発で聞き取れる方がいいとは思っていた。

「そのレベルまで行きましょうと言ってもらえたので、やってみようと思いました」

ソフトウェア通信企業 役員 Oさん

勘でここまで来た。だから、文法をやる

Oさんには、自覚しているウィークポイントがあります。

「文法を学習したことが、ほぼないんです」

高校時代にやったのは、単語くらい。
あとは勘でなんとかしてきた。
受験のときも、文法に時間を使うことは選ばなかったそうです。

「点は取れるから、と考えていたので、当時は絶対にやりませんでした」

そのやり方で、ここまで来られてしまった。
だからこそ、いま向き合うと決めています。

「もう一段、二段ちゃんとやるには、いいタイミングだと思っています」

担当コーチは、文法と発音の指摘をはっきり行うタイプです。
そのことを伝えたときの返答は、短いものでした。

「恐れずにやりたいと思います」

ソフトウェア通信企業 役員 Oさん

危機感は2割。残りは「ここが広がる」という期待

赴任が決まったから始めた、という話ではありませんでした。

Oさんは、日本語で、日本国内という軸で、やれることをやり切った感覚を持っていました。
個人として数字を作る段階から、チームとして、マネジメントとして達成させる段階へ。
進み方は、どうしても重くなっていく。

そこに海外の話が来た。

「海外には、少なくとも10年ぐらいフォーカスしていなかったので、
ここが一気に広がるんじゃないか、というのはかなりワクワクしています」

危機感がないわけではありません。
ただ、その比率をOさんはこう表現しました。

「2割ぐらいは危機感です。
ただ、そう言っていてもつまらないので、
どうせやるなら楽しくやろうと思っています」

危機感が2割、残りの8割はワクワク。
その比率が、Oさんの学習の出発点でした。

そして、こう続けました。

「どうせやるならやり切りたい。中途半端にはなりたくないんです」

ソフトウェア通信企業 役員 Oさん

0歳の子どもがいる。それでも2〜3時間

学習時間について、Oさんの状況は決して楽ではありません。
仕事は忙しく、家では0歳の子どもの育児があります。

睡眠、子育て、仕事、英語学習。
その4つを並べたうえで、Oさんはこう言いました。

「英語には、なんとか2〜3時間は取りたいと思っています」

やりきれる自信はある、とも。
期間が限られているからこそ、いま詰めるという判断でした。

ソフトウェア通信企業 役員 Oさん

「ダメならダメと言ってほしい」

Oさんが期待していることは、はっきりしていました。

「ストイックにやるなら、ストイックにやりたいんです。
褒められればそれでいい、というスタンスではないので、
ダメなときはダメと言ってほしい」

理由は、根性論ではありませんでした。
時間が限られているからです。

「いまこれを身につけておかないと、次に学ぶ機会はずっと先になってしまう。
とにかくここでなんとかしたいので、腹落ちが欲しいんです」

普段はノリとテンションで動く方だといいます。
それでも、走ったあとに振り返って、これはやらなくてよかったと思いたくはない。

「納得感を持って進みたいので、そのために整理しているという感覚です」

指摘してもらえること。そして、その指摘に納得できること。
Oさんがコーチングに求めていたのは、その二つでした。

ソフトウェア通信企業 役員 Oさん

迷っている人へ

最後に、英語から逃げてきたという人へ何か言えることはあるかを尋ねました。
Oさんの答えは、自分の経験そのものでした。

「課題だと思った瞬間が、やるべき時だと思うんです。
いまそう思っているなら、やったほうがいいと思います」

自分も、課題だと思っていなかったから、これまでやってこなかった。
だから、気づいたら早いほうがいい。

そして、こう付け加えました。

「人に言われたからやる、というのではモチベーションは続かないと思います。
自分でまずいと思っているなら、やったほうがいい」

ソフトウェア通信企業 役員 Oさん

目指しているのは、英語を「掛け算」の武器にすること

インタビューの終わりに、Oさんは楽しみだと繰り返しました。

これまで英語を、言語として捉えていた。
けれど最近は、少し見方が変わってきたそうです。

「言語というより、戦略的なツールに近いのかもしれない。
日本でこれだけやってきて、そこに言語を掛けたらどうなるか。
最近そう思えてきています」

足し算ではなく、掛け算。
これまで積み上げてきたものが、そのまま広がる。

Oさんが目指しているのは、英語が話せるようになることではありません。
ビジネスの場で、英語を掛け算の武器として使いこなせるようになること。
そのために、腹落ちしながら積み上げられる、本質的な英語力を求めています。

その3か月が、いま始まっています。

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ソフトウェア通信企業 役員 Oさん

Interview 1

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それだけでは足りなかった

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